ヒデです。
「メンズエステに行きたい」とムラムラしてしまった経験は、メンエスユーザーなら一度くらいはあると思います。
いえ、一度や二度どころでは済まないかもしれません(笑)。
いずれにせよ、毎回そのムラムラに流されているようでは、お金がいくらあっても足りませんよね。
そんなとき、
『自慰をしてムラムラを解消する』
という男性も少なくないようですが、
「それってアリなのか?」
ということについて書こうと思います。
結論から言えば、
- お金の浪費を防ぐという観点ではアリと言えばアリ
- しかし、自慰をしてムラムラを解消しても根本的な解決にはならない
です。
これについて詳しい説明が必要だと思いますので、今から掘り下げてお話ししていきます。
メンズエステに行きたいムラムラを自慰で解消することのメリット。
確かに、自慰をすることでメンズエステに行きたいムラムラを解消できるのは事実だと思います。
自慰をすると、いわゆる「賢者タイム(笑)」に突入しますから、頭が冷静になりますし、性的な欲求は「一時的には」解消されると思います。
私自身、メンズエステに行きたいムラムラを解消するために、右手を握りしめた経験は一度や二度じゃ済みません(笑)。
それによって、少なくとも「その日」や「その瞬間」はメンズエステに行くことを先延ばしすることができるという「メリット」が手に入ります。
その意味では、お金の浪費も防ぐことにもつながるとは思います。
もちろん、自慰で一時的にごまかしても、また次の機会にメンズエステに行ってしまったらお金を使うことにはなりますが、少なくともお金の浪費自体を「先延ばし」できるわけですから、メリットと言えばメリットなわけです。
ただし、これはどこまでいっても、
「その場しのぎの一時的な対処」
でしかないんですね。
メンズエステに行きたいムラムラを自慰でごまかしたとしても、根本的な解消にはならないということです。
自慰で解消しても”依存”の根本的な解決にはならない。
なぜ、自慰でムラムラを解消しても根本的な解決にはならないのか。
その理由を端的に言えば、
『自慰で”ムラムラ”は解消できても、”依存”は解消できないから』
です。
というのは、あなたが「メンズエステに行きたいムラムラ」に幾度となく襲われた経験があるなら、程度の差こそあれど、メンズエステに「依存」してしまっていることをまず疑うべきです。
なお、「依存」と聞くと、重苦しいイメージを連想されるかもしれませんが、あまり重く受け止めないでください。
正しい対処をすることで、依存はいくらでも克服できるからです。
ただし、依存とは「分かっちゃいるけどやめられない」という状態のことですから、
『メンズエステに行くと財布が厳しくなるんだよな、でも行きたいしな・・・』
と、「衝動」と「理性」がせめぎ合うような場面を1度や2度でなく、複数回にわたって経験しているなら、少なからずメンズエステに依存している可能性は疑ってみるべきだとは思います。
なぜなら、「財布が厳しくなることを”分かっちゃいる”のに、それでも行きたい衝動に何度も駆られる」という時点で、「分かっちゃいるけどやめられない」状態に限りなく近いと言えるからです。
それで、ここからはあなたがメンズエステに依存してしまっている可能性がある、という前提で話を進めます。
あなたは、メンズエステに行きたくてムラムラしてしまったとき、いつもどのように”対処”されていますか?
過去の私と同じように、やはり”自慰”をすることでスッキリ解消されてますか?(笑)
前述しましたが、自慰でムラムラを解消する対処は「一時しのぎ」であり、根本的な解決にはつながりません。
メンズエステの依存を克服するという前提で言うならば、自慰でムラムラを解消するのではなく、
「ムラムラを感じたら生産的な行動に置き換える」
ということをするべきなのです。
この「ムラムラを感じたら生産的な行動に置き換える」を繰り返し続けていくうちに、依存状態がかなり改善していくことが期待できます。
今から、その理由を科学的な視点で説明していきます。
ムラムラを感じたときこそ、自慰に頼らず生産的な行動に置き換えるべし。
メンズエステに行きたいムラムラを感じたら、自慰に頼るのではなく、「生産的な行動」に置き換えることをおすすめします。
ここで言う「生産的な行動」が何かというと、分かりやすく説明するならば
「良い習慣」
のことです。
たとえば、「運動」や「読書」、「勉強」や「音楽鑑賞」など、自分の心や体にプラスの影響を与えられる良い習慣のことを、ここでは「生産的な行動」と定義したいと思います。
それで、もしあなたがメンズエステに行きたいムラムラを感じたなら、右手で大事な部分をそっと握りしめるのではなく(笑)、すぐさま生産的な行動を開始してください。
生産的な行動の中でも、とくにおすすめしたいのは「運動」です。
運動といっても、そこまでハードである必要はありません。
20〜30分程度のウォーキングやジョギング、室内での腕立て伏せや腹筋など、軽く汗ばみ、「気持ちいい」と感じる程度の運動で十分です。
このように、
ムラムラを感じる ⇒ 生産的行動をする(特に運動がおすすめ)
を繰り返していくと、脳の「ドーパミン受容体」と呼ばれるものが正常化していきます。
この「ドーパミン受容体の正常化」こそが、依存を抜け出す大きなカギになるのです。
ここからは、ちょっと専門的というか科学的な話になってしまいますが、これを理解することがメンズエステ依存を抜け出すカギになりますので、よければ勉強のつもりでじっくりと読み進めてみてください。
依存とは「ドーパミンの渇望」である。
「ドーパミン受容体」が何たるかを説明する前に、まずは「ドーパミン」というものについて説明したいと思います。
ドーパミンという言葉自体は、このブログや私の発行するメールセラピーでもけっこう頻繁に登場しますので、すでに理解されている読者さんも多いかもしれません。
ただし、まだピンと来ていない読者さんもいるかもしれないので、改めて説明します。
すでにあなたがドーパミンのことを理解されていたとしても、復習の意味も兼ねてお読みいただければと思います。
それで、まず理解していただきたいことは、
『依存とはドーパミンの渇望である』
ということです。
依存とは一体何なのかというと、端的に言ってしまえば「依存=ドーパミンの渇望」なんですね。
ドーパミンとは、報酬系のホルモン(脳内物質)なのですが、ドーパミンが分泌されると脳は強い快感を覚えます。
そして私たちの脳は、ドーパミンを欲しがっています。
なぜならドーパミンが分泌される気持ちいいからですね。
つまり、私たちの脳は、いつだってドーパミンを分泌させて気持ちよくなりたいんです。
それで、メンズエステというものはドーパミンを分泌させます。それもドバドバと(笑)。
要するに、あなたが「メンズエステに行きたい」と思ってしまうのは、あなた自身が思っているというよりかは、「あなたの脳」がそう思わせているんです。
あなたの脳:『おい、俺様は脳だ。俺はドーパミンを分泌させて気持ちよくなりたいんだ。よし、お前(あなたのこと)、メンズエステに行ってドーパミンシャワーを存分に味わうぞ!』
という感じで、あなたをメンズエステに行くように駆り立てます。
これが「メンズエステに行きたくてムラムラしている」の正体です。
あなた自身は、メンズエステに行ってエッチな責め方をされて気持ちよくなりたい、と思っているだけなのかもしれませんが、もっと本質的なことを言えば、
「あなたの脳がドーパミンで気持ちよくなりたがっている」
わけです。
あなたが気持ちよくなりたいんじゃなくて、「あなたの脳」が気持ちよくなりたがっているんです。
だから、脳はあなたのことを「ムラムラ」もさせますし、メンズエステに行きたい気持ちにもさせます。
そうすることで、あなたはメンズエステに行くことになるでしょうし、そうすれば”脳様”はドーパミンをゲットできるからです。
何が言いたいかというと、
「メンズエステに行きたくなるのは脳がドーパミンを欲しがっている証拠」
ということです。
脳がドーパミンが欲しいから、あなたがメンズエステに行くようムラムラという感情を発生させるわけです。
これがムラムラの正体です。
こう書くとドーパミンがあたかも悪者みたいに聞こえるかもしれませんが、ドーパミン自体は必ずしも悪ではありません。
ドーパミンは「やる気」や「意欲」の源泉でもあるので、私たち人間が生きていく上では欠かすことができません。
とある実験で、ドーパミンを出せないマウスを作ったところ、そのマウスは、目の前にエサが出されても、「エサを食べる意欲」が湧かなくなり、餓死してしまったという研究結果もあるそうです。
ですからドーパミンが分泌されないとなると、生死に関わることすらあるんですね。
ただし、このドーパミンが「生きるための意欲」や「目標を達成するための意欲」ではなく、「メンズエステに行く」などの「過剰な消費行動」に向けられてしまうのが問題なのです。
それこそが依存の正体なのですが、依存の恐ろしいところは、その依存行為を繰り返すほどに「ドーパミン受容体」が「減少」してしまうことにあります。
ドーパミン受容体が減少すると同じ刺激では満足できなくなっていく。
「ドーパミンが出ると気持ちいい」と前述しましたが、厳密に言えば、分泌されたドーパミンが「受容体」と結合することで、初めて快楽を得ることができます。
この受容体を「ドーパミン受容体」と呼ぶのですが、メンズエステなどの過剰な消費行動で”ドーパミンシャワー”を味わうことを繰り返していくと、ドーパミン受容体が減少していきます。
ドーパミン受容体が減少すると、何が起こるかというと、
「これまでと同じ刺激では満足できなくなる」
のです。
ドーパミンと結合するための”受け皿”の数が減ってしまうわけですから、これまで以上にたくさんのドーパミンを分泌させないと、今まで同じように気持ちよくなることができないのです。
たとえば、ドーパミンの受け皿が10個ある状態を想像してみてください。
受け皿が10個なので、ドーパミンも10出せばそれらが結合して、満足できていたわけですが、その受け皿が7個になってしまうと、これまでと同じようにドーパミンを10出しても、7の気持ち良さしか得られなくなります。
すると、脳はより多くのドーパミンを分泌させようとします。
とはいっても、受け皿自体が減っているわけですから、より多くのドーパミンを分泌させたところで、以前と同じように気持ちよくなることは実際には不可能なのです。
減ってしまった受け皿(ドーパミン受容体)をどうにかしない限りは、どんなにドーパミンを出しても無駄なんですね。
これは、メンズエステの依存に限らず、アルコール依存でも薬物依存でも全く同じです。
アルコール摂取や薬物摂取などの過剰な消費行動を繰り返していくと、やがてドーパミン受容体は減少していきます。
すると、それまでの酒量や、それまでの薬物の量では満足できなくなり、より多くのお酒や薬物が必要になります。
そして、より多くのお酒や薬物を摂取するから、さらにドーパミン受容体が減少してしまい、結果的により多くのお酒や薬物が必要になってしまうという、完全な悪循環に陥っていくわけです。
なんとなく、想像できましたか?
もちろん、これはメンズエステ依存でも同じことが起きます。
あなたも、もしかしたら自覚があるかもしれませんが、メンズエステに行くのが一番気持ち良かったのって、メンズエステを覚えたばっかりの初期の頃じゃありませんでしたか?
しかし、その初期の頃の強烈な快感をまた味わいたくてメンズエステに通いつめていくうちに、どんどんセラピストに求める条件(容姿やテクニック)が高くなっていき、通う頻度も増えていき、その割には初期の頃ほどは気持ちよくなれないという・・・。
そんな自覚が、少なからずあるんじゃないでしょうか?
これも結局は、ドーパミン受容体が減少しているため、以前と同じ刺激では満足できなくなっていることが関係しています。
なので断言しますが、あなたは、これからもこのままメンズエステに通い続けたところで、絶対に満足することはできません。
なぜなら、以前と同じ快感を求めようとすれば、これまで以上に通う頻度を増やすか、「求める条件」を高くせざるを得ないからです。
しかし、それにもいつかは限界がきます。
通う頻度を増やすほどに金銭的なダメージは大きくなりますし、セラピストも人間ですから、容姿にもテクニックにも限界があります。
ですから、メンズエステに通えば通うほど、求めるハードルが上がってしまい、いつまで経っても本当の満足は得られないのです。
では一体、どうすればその状況を脱することができるのか。
その答えこそが、前述した「ドーパミン受容体の正常化」なのです。
ムラムラしたら、メンズエステに行くのでもなく、自慰をするのでもなく、運動などの生産的な行動に置き換えてあげるのです。
それをすることによって、「ドーパミン受容体の正常化」が行われていき、メンズエステで過剰なドーパミンを分泌させずとも、運動などの生産的行動から分泌できる適度なドーパミンで満足できるようになるのです。
というのも、運動自体も、ドーパミンを分泌させる効果があります。
しかし、メンズエステに行きまくっているような、過剰な刺激によってドーパミン受容体が減少してしまった人は、運動ごときのドーパミンでは、とてもじゃないですが満足できないカラダになってしまっています。
それが異常な状態だと、まずは自覚してほしいのです。
メンズエステなんかに依存していない正常な人にとっては、運動などの生産的な行動から分泌される適量なドーパミンで十分に満足できるものなのです。
あなたが依存を抜け出すということは、まさにそういう状態を目指していただくことに他なりません。
というより、「生産的な行動だけで十分に満足できるようになった状態」こそが、あなたが依存を抜け出した状態だと言えるのです。
その意味でも、どこまでいっても「生産的な行動に置き換える」のが全てなんですね。
依存の克服を目指すのであれば、「自慰で解消するのはダメ」だということです。
自慰でムラムラを解消しても、そもそも自慰行為自体が、やはり過剰にドーパミンを分泌させてしまいます。
「運動」と「自慰」、どっちが興奮しますか?どっちが気持ちいいですか?
と聞かれて、「運動の方が興奮しますし気持ちいいです!」なんて答える人はまずいないでしょう(笑)。
それを考えても、やはり自慰の方が圧倒的にドーパミンを分泌させますし、その過剰なドーパミン分泌が、ドーパミン受容体を破壊(減少)させる要因なのです。
だからこそ、「ムラムラ⇒自慰」の対処法では、目先の一時的なムラムラを解消することはできても、ドーパミン受容体の正常化にはつながらないため、依存という問題の根本的な解決にはつながらないわけです。
ちょっと長くなってしまいましたが、あなたに覚えておいていただきたいのは、
「ドーパミン受容体の正常化こそが依存を抜け出すカギ」
ということです。
ドーパミン受容体を正常化させるためには、ムラムラを感じたらすぐに「運動」などの生産的な行動に置き換えてください。
【ムラムラ⇒自慰】
という今までの習慣を
【ムラムラ⇒運動】
という習慣にスイッチングしてあげるイメージです。
これが非常に大切です。
最後に。
とはいえ、
【ムラムラ⇒運動】
に置き換えるのは、言うのは簡単ですが実際にはけっこう大変です。
けっこうどころか、ものすごく辛いと思うかもしれません。
これは私が経験したので分かります。
ムラムラしているときに運動に出かけるほどの苦行はなかなかありません(笑)。
メンズエステに行きたくてムラムラしているときなんかは、それこそ衝動にコントロールされている最中でもあるので、ぶっちゃけ運動どころじゃないです。
それこそ、当時の私なんかは、「自慰で踏みとどまれた」のでも万歳なくらいでしたから、自慰もせずに運動に置き換えるなんて、苦行も苦行でした。
ただ、これは最初のうちだけだと思ってください。
この置き換えがうまくできない人に限って、
「こんなに辛いことがこれからもずっと続くのか」
と勘違いしていたりします。
でも、実際にはそうじゃなくて、やればやるほどラクにできるようになっていきます。
というのは、「ムラムラの解消を運動へ置き換える」ことを何度か繰り返していくうちに習慣化されていきますし、「脳の条件付け」も変わっていくからです。
つまり、それまでは「ムラムラしたら性的にスッキリしないと解消されない」と”条件付け”されていたものが、次第に「ムラムラしたら運動すれば解消される」という”条件付け”に変わっていきます。
それが脳の習性でもあります。
なので、「辛いのは最初のうちだけ」ということは理解しておいてください。
この理解があるのとないのとでは、成功率が全くと言っていいほど変わってきますので。
ただ、やはり最初が辛いのは事実なので、そこはもう、なんとか乗り越えていくしかないと思います。
少なくとも、このまま依存を解消できずに、人生の多くの時間とお金がメンズエステに溶けていくような未来を味わうよりは、今この瞬間だけ辛い思いをする方がずっと良いんじゃないでしょうか?
では最後に、今日の内容をまとめます。
まとめ
◆メンズエステに行きたいムラムラを自慰で解消するのは一時的な解決にしかならない
◆メンズエステに行きたい欲求を先延ばしにすることはできるが、依存そのものは解決されない
◆依存を解決したいなら、ドーパミン受容体の正常化が大切
◆メンズエステや自慰などの消費行動は過剰なドーパミンを分泌させ、ドーパミン受容体を破壊(減少)させる要因になる
◆ムラムラしたら生産的な行動(とくに運動がおすすめ)に置き換える
◆それを繰り返すことで、ドーパミン受容体が正常化していき、生産的な行動だけで十分に満足できるようになっていく
◆そうなったときこそが、依存を克服した状態とも言える
◆ムラムラを運動へ置き換えるのは最初は大変だが、やっていくうちに脳の条件付けが変わっていき、どんどんラクになっていく
◆「一番辛いのは一番最初」ということを知っておくだけでも成功率は大きく変わってくる
以上、参考にしてみてください。
ーー追伸:
今回の話を聞いて、
自慰を悪いことのように受けとってしまった人もいるかもしれませが、
今回の話は、別に「オナ禁」を勧めたいとかそういう意図は全くありません(笑)。
「オナ禁」が良いとかどうとかの論争はけっこう見かけますが、
そもそも今回はそういう趣旨のメールではないということです。
自然な性欲が湧き上がってきたときには、
自慰をしても別に問題ないと個人的には思っています。
それとメンズエステ依存とは別の話です。
私がこのメールで言いたかったのは、
「メンズエステに行きたいムラムラを自慰で解消するのはやめましょう」
ということです。
「自然な性欲」と「メンズエステに行きたいムラムラ」は別ものです。
前者は、人としての生理的現象なので悪いものではありません。
しかし後者は生理現象というより、「依存」の問題なわけですから、
それを安易に自慰で解消しようとしても意味がないということです。
私が言いたかったのはそういうことなので
そこだけ理解して頂けたらと思います。
以上です。
ーヒデ