メンズエステ依存症につきものである「スリップ」という現象。

管理人の仲村ヒデキです。

メンズエステ依存症から回復していく過程で、どうしても避けられないのが「スリップ」という現象です。

スリップとは、直訳すると「スベる」という意味になります。

そして、依存症においてのスリップ(スベる)というのは、やめていたその依存行為を、再びやってしまうことを意味します。

メンズエステに行く習慣を断ち切ることに成功したつもりが、とあるきっかけでまたメンズエステに行ってしまった。(スベッてしまった。)

そのようなことを「スリップ」と呼ぶわけです。

このスリップは、メンズエステ依存症に限らず、どんな依存症においても起きます。

アルコール依存症の人なら、ずっとやめていたお酒をまた飲んでしまった。

ギャンブル依存症の人なら、ずっとやめていたパチンコにまた行ってしまった。

このような現象がスリップなのです。

依存症の回復過程における「スリップ」は多くの人が経験するもの

もしこのページを読んでいるあなたが、このスリップというものに心当たりがあったとしても、気にする必要はありません。

スリップは、依存症の回復過程において多くの人が経験しているからです。

決してあなただけがスリップしているわけではないんですね。

むしろ、何度もスリップを繰り返しながら回復に向かうというのが依存症という病気の特徴なのです。

ですから、スリップしてしまったからといって、自分を責める必要はありません。

むしろ、スリップしてしまったときに自分を責めるのは逆効果です。

依存症を克服したいのであれば、スリップした自分を責めるのは絶対にやってはいけないことの一つだと覚えておいてください。

「また行ってしまった」「自分は意志が弱いんだ」などと自分を責めるほど、それがストレスになり、余計にその依存行為の再発を招きかねないからです。

ここで私自身の話になりますが、私は重度のメンズエステ依存症から回復していく過程で、何度も何度もスリップを経験しました。

『もうメンズエステには絶対に行かないぞ』と強く決意して、身の回りの環境を全部変えて、あらゆる努力をして「メンズエステ通いをやめたつもり」になっていた矢先のことです。

3日に1度はメンズエステに行くほどだった私が、1ヶ月も2ヶ月もメンズエステに行かずに生活できていたものですから、「自分は依存を抜け出すことができたんだ」と心のどこかで安心していた部分があったのでしょう。

しかしそんな矢先、ふとしたことがきっかけで、2ヶ月以上もやめ続けたメンズエステに行ってしまい(スリップしてしまい)、また振り出しに戻るなんてことも多々ありました。

私なんかは、一度スリップすると、自暴自棄のような精神状況になり、メンズエステ依存を克服することを一時的にではありますが、諦めてしまうこともよくありました。

一度スベッてしまうと、私の場合は『もういいや』と投げやりになってしまうんです。

それによって、スリップ直前までは1ヶ月でも2ヶ月でもやめ続けることができていたものが、その日から1週間とすらやめ続けるのが難しくなります。

そこからまた、3日に1度の頻度でメンズエステに通うような生活に戻ってしまうこともよくありました。

そういう葛藤というか苦労を、何度も何度も経験してきて今の私があります。

プロフィールにも書いていますが、今の私は、完全にメンズエステ依存症を克服することができています。

500日以上、連続でメンズエステに行っていませんし、2度と行こうと思いません。

しかし、そんな私でも、過去に何度もスリップというものを経験してきているのです。

私がその経験から学んだことは、

・スリップすることは誰にでもある

・スリップした時に一番ダメなのが自分を責めること

この2つです。

繰り返しになりますが、スリップすることは誰にでもあります。

それは私も例外ではなく、数えきれないくらいのスリップをしてきました。

ですから、「スリップすることくらい別に仕方ないじゃないか」と割り切るくらいの図太さみたいなものは絶対に必要です。

というより、その割り切りができない人ほど、深みにハマっていく可能性が高いです。

なぜなら、スリップした事実を割り切ることができず、そういう自分を責めてしまう人ほど、前述したように、それがストレスとなって、その依存行為の再発を招きかねないからです。

今になって振り返ると、過去の私なんかは、まさにそれに当てはまっていました。

スリップするたびに、「自分なんて」とか「またやってしまったよ」とか「ああ、最悪だよ」と、自分を責めに責めていました。

そうやって自分のことを責めるからこそ、それがストレスになって、そのストレスを癒すためにまたメンズエステに頻繁に行くようになってしまっていたわけですが、当時の自分はそのことにも気づかず、ただただ自分を責めることしかしませんでした。

何が言いたいかというと、スリップしたからといって、自分を責めては絶対にいけないということです。

どんなに意志が強くて根性がある人でも、スリップは起こりますし、スリップした自分を責めるほど、余計に深みにハマっていきます。

ですから、「スリップすることくらい別に仕方ないじゃないか」と割り切れるだけの図太さを身につけてください。

というより、メンズエステに限らず何かに依存してしまう人ほど、そういう図太さが欠けています。

よく言えば、性格がとても真面目なんですね。

真面目で完璧主義なので、自分の失敗を許してあげることができないんです。

そして自分の失敗を許せないから、それが知らない間にストレスとなって蓄積されていき、それを晴らすかのようにメンズエステのような過剰な消費行動に足が向くようになっていくのです。

スリップは誰にでもあります。

スリップを何度も繰り返しながら、徐々に回復に向かっていくのが依存症という病気の特徴なんです。

大切なのは、スリップしないことではなく、スリップしたとしても自分を責めないことです。

そうやって、自分を許してあげられるようになっていけば、依存症というものは回復に向かいやすくなっていきます。

以上です。

ーヒデ