メンズエステのセラピストは「納税」をきちんとしているのでしょうか?

管理人の仲村ヒデキです。

メンズエステのセラピストは、きちんと「納税」をしているのか。

それが気になる人もいるはずです。

批判を恐れずに結論を書きますが、「セラピストの99%は納税をしていない(住民税などを払っていない)」と断言できます。

そもそもセラピスト側からすれば、納税することにメリットなど一つもないからです。

セラピストの給料は、基本的にお店からの「現金手渡し」であることがほとんどです。

銀行を経由しないので、お金を受け取ったことが記録に残りません。

これは税務的な用語で言えば「足のつかないお金」になるのですが、せっかく足のついていないお金を受け取ったのに、それを申告して”足をつける”理由など、どこにあるでしょうか?

普通に考えて、それをわざわざ正直に申告してまで税金を払う真面目なセラピストなど、まずいないでしょう。

つまり脱税をしていることになります。

何ともけしからん話ですが・・・。

売れっ子セラピストほど納税の負担は大きくなる

ご存知の通り、日本は累進課税制度を採用しています。

つまり稼げば稼ぐほど、納めるべき税金の負担は大きくなっていきます。

それこそ、売れっ子のセラピストの場合、月収は普通に100万円を超えるでしょう。

たとえば120分コースに衣装チェンジやディープリンパなどのオプションを付けた場合、お店にもよりますが、だいたい28000円ほどが相場だと思います。

売れっ子セラピストの場合、取り分は65%ほどと想定できるため、

28,000円 × 0.65 = 18,200円

となり、そこに売れっ子ならではの特別指名料が3000円付くとして、指名料は基本的に全額バックとなるはずですから、

18,200円 + 3000円 = 21,200円

となります。

1回の施術で、21,200円の報酬を手にできるわけです。

1日あたり4人のお客さんを取れれば、1日の給料は8万円を超えます。

1ヶ月あたり13回出勤して、1日あたり8万円の給料をもらえれば、

13(出勤日数) × 8 = 104万円

となります。

月収104万円なので、年収は悠に1000万円を超えます。

さて、仮に年収1000万円を稼いだ場合、どのくらいの税金を納める必要があるでしょうか。

それを考える上での「所得税率」としては、以下のようになります。

【所得税率表】

〜195万円:5%

195万円〜330万円:10%

330万円〜695万円:20%

695万円〜900万円:23%

900万円〜1,800万円:33%

1,800万円〜4,000万円:40%

4,000万円〜:45%

出典:国税庁ホームページ

上記の所得税率から考えると、メンズエステで年収1000万円を稼いだ場合、その「33%」を「所得税」として納付する必要があります。

さらに、税金というのは「所得税」だけではありません。

所得税の他に、「住民税」というものがあります。

この住民税は累進課税ではなく、一律10%ですから、

33%(所得税)+10%(住民税)=43%

という計算になります。

つまり、年収1000万円を稼ぐセラピストは、その収入のうちの「43%」を税金として納めなければならないのです。

そしてこの「収入のうちの43%を納税する」という事実が何を意味するかというと・・・

これはつまり

「10人中4人のお客さんには完全無料で施術をしなければならない」

ということです。

まず断言できますが、10人中4人ものお客さんを完全無料で施術するとして、それを喜んで行うセラピストなどいません。

『メンズエステは指名を取れれば取れた分だけいくらでも稼げる仕事だよ。その代わり、10人のうちの4人からはお金をもらっちゃいけないからね。』

と仮にお店から言われたとして、果たしてそのセラピストは、それでもメンズエステという仕事を選ぶでしょうか。

もし、「10人中4人を無料で施術しても良い」と答えるなら、そのセラピストは納税しても良いと考えているセラピストです。

素晴らしいですね、セラピストの鏡です。

逆に、「あんな汚いおっさんに密着までして施術したのにお金をもらえないなんて考えられない」と思ってしまうセラピストは、残念ながら納税するつもりなどないということでしょう。

こう考えると、”真実”が見えてくると思いませんか?

手渡しで足のつかないお金を受け取っているのに、わざわざそれを申告してまで納税をしているセラピストなど、まずいないということを・・・。

以上、私なりの考察を述べさせていただきました。

ヒデより